ロキソニン錠について

ロキソニンとは



ロキソニンとは製薬会社第一三共が販売する鎮痛・消炎薬のことです。

成分はロキソプロフェンナトリウムで、プロスタグランジンという炎症時や発熱時に出る生理活性物質の生合成を抑制して鎮痛・解熱・消炎作用を現します。

ロキソニンはプロピオン酸系の非ステロイド性抗炎症薬で歯痛や慢性関節リウマチ、頭痛、生理痛、腰痛、筋肉痛、術後の鎮痛に用いられ、比較的安全性が高いといわれています。

ちなみに非ステロイド性抗炎症薬の中にはサリチル酸系のアスピリン、酢酸系のボルタレンがあります。
ロキソニン錠という錠剤で添付文書では1回に1錠60mg(頓用の場合は2錠)を服用し、1日に3回まで飲むことが出来ます。つまり最大1日6錠まで飲むことが出来ます。

同様の成分のジェネリック薬がテイコクメディックスよりオロロックス内服液60mgという名称で販売されています。





ロキソニン服用における注意と副作用



ロキソニンの添付文書によると一般的注意には、

服用してはいけない場合:消化性潰瘍、アスピリンぜんそく、妊娠末期、重い血液異常・肝機能障害・腎機能障害・心機能不全、本剤の成分に対するアレルギーの前歴。

慎重に服用すべき場合:心機能異常、アレルギーの前歴、消化性潰瘍の前歴、血液異常またはその前歴、肝機能障害・腎機能障害またはその前歴、気管支ぜんそく、高齢者出血傾向、高血圧症、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、クローン病となっています。

特にロキソニンはプロスタグランジンの生合成を抑制するので、胃の血流量が減少し胃に負担をかける薬です。
病院で処方される場合は胃薬と一緒に処方されることが多いです。胃潰瘍や以前胃潰瘍だった人は服用には注意が必要です。

ロキソニンの重大な副作用として血小板減少急性腎不全、溶血性貧血、白血球減少、ネフローゼ症候群発熱、せき、消化性潰瘍、じん麻疹、喉頭浮腫、呼吸困難などのアナフィラキシー様症状などが起こる場合があるとされています。

また、スルフォニルウレア系糖尿病用薬、クマリン系抗凝血薬、抗がん剤・抗リウマチ薬であるメソトレキセートを服用中の人は作用が強まるので注意が必要です。


ロキソニンの入手と注意



ロキソニンは厚生労働省により「ロキソニンS」「ロキソ」「リファインS」の3品目が市販される事になりました。ですので、急な頭痛のときなどには薬局で手に入れることが出来るようになります。
しかし価格的なことを考えると保険がきく病院で診察してもらってから処方せんを書いてもらったほうが安く手に入れることが出来ますね。

薬の飲み合わせもありますので、病院で診察してもらうときには現在服用している薬を必ず申告するようにしましょう。輸入代行などネットで購入出来る場合もありますが、病院で処方してもらった方がいいでしょう!

市販薬で同じ成分を含む鎮痛剤はありませんが、プロピオン酸系で市販薬に用いられているのは、イブプロフェンがあります。「イブA」、「ナロンエース」、「リングルアイビー」という商品名で売られています。

ロキソニンは比較的安全な鎮痛薬として知られていますが、長期間服用すると胃にダメージを与えるので胃薬と併用したり、短期間で服用を打ち切るようにするといいでしょう。長期間服用して胃に穴が開いたという例もあります。

鎮痛剤はお酒を飲んでから服用すると強く効果が出ると言われていますので、飲酒後はロキソニンを服用しないようにしましょう。




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