ボルタレンサポについて

ボルタレンサポとは



ボルタレンは鎮痛剤や解熱剤として用いられる非ステロイド性抗炎症薬の一種で、有効成分はジクロフェナクです。

現在ジクロフェナクのナトリウム塩が販売され、ノバルティスファーマ社から販売されているものをボルタレンと呼んでいます。
ボルタレンはいろいろな形状で販売され、錠剤、サポ(座薬)、カプセル、ゲル、テープ、ローションなどがあります。
そのうちボルタレンサポは座薬で直腸粘膜からの成分吸収によって、即効性が高く、30分程度で効果があらわれてくるので、広く用いられます。

ボルタレンはシクロオキシゲナーゼという酵素の働きをを阻害することによってプロスタグランジンという痛みを発する物質の合成を抑制しますが、胃腸へのダメージがあります。

その点、座薬のボルタレンサポは錠剤のように胃腸を直接刺激することがないので、胃腸の気になる人や長期間服用する人にはボルタレンサポは重宝されます。


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ボルタレンサポの効能



ボルタレンサポは、慢性関節リウマチ、痛風、腎結石、尿路結石、関節炎、片頭痛、変形性関節症、腰痛、外傷、生理痛、歯痛、手術後などの鎮痛・消炎に用いられます。

ボルタレンサポには12.5mg、25mg、50mgの3種類があり、紡錘形をしています。通常大人は1回25〜50mgを1日に1〜2回肛門から挿入しますが、その人の年齢や症状、体重に応じて投与されます。

高齢者や小児は低体温によるショックの可能性があるので、初めて投与するときは少量から投与します。

ボルタレンサポは直腸から吸収されるので門脈に入って肝臓で代謝される前に全身の血流に乗ることができます。
そのため、ボルタレンサポを投与後は約30分で血中の濃度が最高に達します。薬剤の半減期は1.3時間と短いですが、効果は6〜8時間持続します。
投与後のボルタレンサポはその後腎臓から尿として、または肝臓からグルクロン酸抱合を通じで胆汁から便と一緒に排出されます。投与後96時間で90%が排出されます。


鎮痛薬としてのボルタレンサポと副作用など



よく鎮痛薬で使われるのはボルタレンロキソニンですが、どちらも非ステロイド性抗炎症薬でボルタレンはフェニル酢酸系、ロキソニンはプロピオン酸系です。

一般的に鎮痛効果がより期待できるのはボルタレンの方で、ロキソニンは効きは始めは早いけれど効果の持続時間は短いといえます。

ボルタレンサポの副作用として代表的なのは下痢、腹痛などの消化器に関する症状がほとんどです(承認時までの結果4.93%)。ボルタレン錠でも胃の不快感などの消化器に関する副作用で9.43%。ボルタレンサポの全体の副作用としても7.46%なので、副作用を懸念するなら錠剤より坐剤のボルタレンサポのほうがいいかもしれません。

その他、妊娠中、アスピリンやジクロフェナクに対するアレルギーを持っている場合、胃潰瘍潰瘍性大腸炎、クローン病などの時には使用してはいけません。

ボルタレンはされていませんので、お医者さんの診察による処方せんが必要です。お医者さんの診察中には現在服用している薬も申告しましょう。利尿薬のトリアムテレンは併用禁止ですし、抗菌剤や降圧剤、ステロイド剤、強心配糖体などと併用すると効果に変化が生じる場合があります。




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